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東南アジアとバングラデシュの違い

2013年11月29日

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最近、何気にコンサルティングの問い合わせが増えました。バングラデシュで鉄板を売りたい人も来れば、現地でTシャツをデザインして売りたい方まで。
創業してから一貫してバングラデシュだけの「キーワード」で事業して来ました。その他の国との競争も見て来ました。
 


そもそも、昨年からのミヤンマーブームの後にまたバングラデシュに関する関心が高まってる。
その理由は何でしょうか、とずっと考えてる。
東南アジアとバングラデシュはどう違って、成長の違いは何?

僕の考えでは、
東南アジアのほとんどの国は屈指の観光立国。
観光から産業が始まり、そして軽工業→重工業の順番であった気がする。
特に製造業分野は外資系の存在は強い。
後から来る小売り・サービスまでその存在が拡大してる。
例として、タイにイオン、日系コンビニの進出など言えると思います。
自動車産業は日系で成り立ってるのは言うまでもない。

一方、バングラデシュは観光立国ではない。
東南アジアの多民族的Colorfulな町並みでもない。
その結果、一部の外資系(Bata、ユニリーバ、HSBC銀行、商社など)以外の外資系はほとんど不在。
インフラ、教育なども貧弱であって、その他の要因もあるでしょう。
でも、人間の力は凄まじい。
自分たちで立ち上がるんです。
外資系企業不在の中で、、国内企業が育ち始まる。
それは1980年代に縫製業の始まり。

2013年の今では、
ほとんどの分野で現地企業が存在感を示してる。
金融、系工業、重工業、サービス、小売り、飲料などの分野で現地企業がリード。
その象徴的な出来事は冷蔵庫業界で起こりました。

Showroom_Waltan_Dhaka.jpg

(写真:ダッカのWalton ショールーム)

毎年の犠牲祭りの時は冷蔵庫の商機であり、1ヶ月で20-30万台の冷蔵庫が売れます。
今出までは海外ブランドの冷蔵庫が主流でしたが、
最近は事情が変わって来てます。
同商機である今年の9-10月間で現地ブランド「WALTON」が20万台を売り、トップに踊り出た。
昨年の同時期の13万台と比べて、35%のアップ。
記事によると、
LG、Sumsungなど海外ブランドの輸入がほぼゼロまで追い込んだ。
(参考:Walton sales record number of freezes during Eid)

 ケータイに関しても、現地ブランドが第2位など、現地企業の活躍が目立ってます。今月に入ってアジア最大のショッピングモールもオープンしたばかりで、飲料、食糧、2輪自動車分野で内資系ー外資系の競争・共存に期待したい。

僕は外資系の進出だけじゃなく、国の産業成長に現地系企業の発展が非常に重要だと思う。
最初から外資系だと、市場も成長も奪われ、世界的な企業が育たない。
人材の基盤も出来上がらない。
人材育成、技術磨きの面でも、リードを取るのはその国の企業。
かつての日本の産業も同道を歩んできたので、バングラデシュの企業にさらに頑張ってもらいたい。
そして、、東南アジアとちょっと異なった成長かもしれないですが、おおいに期待したい。
 

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